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朝ドラ「風、薫る」8月18日放送回感想|バディという関係をどう見るか

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コラム

8月18日放送の「風、薫る」では、シマケンにとって大きな転機となる出来事が続きました。小説の新聞連載が決まったと思った矢先、兄の万太郎が事業への投資に失敗して借金を抱え、行方不明になっていたことが分かります。さらに、いったん決まった新聞連載も中止となり、シマケンは仕事と家族の両方で厳しい状況に置かれることになりました。りんとの関係についても、これまでの流れから結婚を意識する場面が増えていますが、今回の展開を見ていると、二人の関係を考えるうえでは「結婚するかどうか」だけではなく、それぞれが自分の人生をどう選んでいくのかという部分が重要なのではないかと感じます。

りんと直美、それぞれの人生

ここ最近の物語では、りんと直美の人生にも大きな変化がありました。

直美は小川との結婚を選びました。

りんは自分の仕事や夢について考えながら新潟から戻ってきました。

直美の結婚に際しては、環との関係をどうするのかという問題もありましたが、直美が「もう一人のお母さん」になるという形で環を支えることになったものの、やっぱり結婚をえらびました。

どちらにしても、二人の女性が同じ道を歩み続けるのではなく、それぞれの人生を選び始めていることは、このところの物語で印象に残る部分です。

「女性二人のバディ」という見方

「風、薫る」は、りんと直美という二人の女性が看護の世界で出会い、互いに支え合いながら成長していくバディものとして描かれてきました。

ただ、ここでいうバディは、二人がいつも一緒にいて同じ目標へ向かうという意味だけではないのかもしれません。

もちろんバディの2人が家族になることでもありませんでした。

それぞれに恋愛や結婚があり、家族との関係があり、自分自身の仕事や夢もある。そのうえで、人生の節目に相手の存在が関わってくるという関係です。

そう考えると、恋愛や家族の描写が増えることも、バディという関係を別の角度から描いていると受け取ることができます。

男性バディものを見てきた自分だからこそ

私はこれまで男性二人のバディものを見ることが多く、二人の友情や信頼関係、仕事上のコンビネーションを中心に楽しんできました。もちろん、そうした作品でも、それぞれの人物に恋愛や家庭の事情が描かれることはあります。ただ、バディそのものに注目していると、そうした部分を物語の周辺として受け止めていたのかもしれません。「風、薫る」を見ていると、逆に自分がバディものをどのように見てきたのかを考えさせられます。二人の関係だけを切り取るのではなく、それぞれが一人の人間として生活し、誰かを愛し、家族を持ち、仕事や夢について悩んでいく。その中で続いていく関係こそ、バディというものなのかもしれません。

「一緒にいる」ことだけがバディではない

今回のシマケンの展開を見ていると、りんと直美についても、これからは「二人が一緒に何をするのか」だけではなく、「別々の人生を歩きながら、どう関わり続けるのか」というところが面白くなりそうです。

りんにも直美にも、それぞれに選択しなければならないことがあります。

そしてシマケンもまた、小説家として生きるのか、家族の問題にどう向き合うのかという選択を迫られています。

バディだからといって、必ず同じ場所にいる必要はありません。むしろ、それぞれが自分の道を選んだあとでも相手との関係が続いていくのなら、そこにはまた別の形の「バディ」が見えてくるのではないでしょうか。

8月18日の放送は、シマケンの苦境を描いた回であると同時に、りんと直美の関係を「二人でいること」からもう一歩広げて考えるきっかけにもなったように感じました。

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